小泉元総理 改めて脱原発を強調 安全信じない
2013年10月17日 07:30
小泉純一郎元総理は16日の千葉県での講演で「原発ゼロは無理だなぁ。原発ゼロなんていうのは無責任だなぁという声が強いが、わたしなりに勉強した結果、そうではない」と脱原発の必要を改めて強調した。
小泉元総理はフィンランドの放射性物質最終処分場を視察し、地下400メートルに放射性廃棄物を10万年保存することに「日本で400メートル地下掘ったら、温泉が出てくる。原発をゼロにしなければならない理由の一番は処分場がないということだ」と訴えた。
小泉元総理は「安全神話やコストが一番安いということを信じる人はほとんどいないでしょう」と語り「わたしも、もう信じません」と断言した。
そのうえで「政府・自民が原発をゼロにする政治的な方向を出せば、大方の国民は協力してくれるんじゃない」との認識を示した。
脱原発や即原発廃止を訴える野党や団体からは小泉元総理の脱原発講演を支持し、好意的にみている。社会民主党の前党首の福島みずほ参議院議員は「小泉さんが脱原発を訴えているので、脱原発の一点で共闘したい」というほどだ。
小泉元総理は「原発は事故が起きれば人の健康、農水産物、地域への影響がはかり知れず、民間会社では負担しきれない。原発のコストほど高くつくものはない」とも訴えている。元総理の発言だけに影響度は無視できない。(編集担当:森高龍二)