ロシア、ソチ五輪で選手や観客などの通信を監視する意向

2013年10月9日 14:13

あるAnonymous Coward 曰く、 来年2月に開幕するソチ冬季五輪で、ロシアの情報機関である連邦保安局(FSB)が外国からの選手や観客を対象に電話や電子メールの内容を傍受する準備を進めているという。FSBは2010年以来、「Sorm」と呼ばれる通信監視システムをソチで強化した(guardianMSN産経本家/.)。

 このシステムは、電話やメールに加え、インターネット上のチャットなども傍受できる。また、特定のキーワードを監視した上で、その単語を使った人物がどこの地域にいるかを割り出すことも可能だという。ロシアでは電話やネットのサービス提供事業者に対し、同システムの機器設置を義務付けており、いったん機器が稼働すれば、事業者側が気付かない形で通信の傍受が可能になるとしている。

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