JAL:エアバスの次世代旅客機「A350」の導入を決定、2019年から運行開始
2013年10月7日 15:45
【10月7日、さくらフィナンシャルニュース=東京】 JAL(東:9205)は7日、中長距離路線用の更新機材として、仏エアバス社のA350型機の導入を決定し、A350-900型機18機およびA350-1000型機13機の計31機を購入すると発表した。金額は、カタログ価格で9500億円。さらに25機のオプション購入契約も締結した。JALがエアバス機を発注するのも、エアバスが日本の航空会社からA350型機を受注するのも初めてのことだという。今後、両社は2019年の運航開始を目指して準備を行っていく。
今回導入を決定したエアバスA350型機は、ボーイング787の対抗機と目されている機体で、2014年の商業運航に向けて2013年6月より試験飛行が行われている-900型、派生型として長胴型の-1000型、および短胴型の-800型の開発が進められている。いずれの機体にも新開発のロールスロイス社製エンジンが装着される。この新開発のエンジンに加え、胴体・主翼など広範囲に複合材を用いることにより、同サイズの既存機に比べて大幅な燃費改善が見込まれるなど、優れた経済性を有する。
本件について、JALの植木義晴社長は「JALは、高い運航性能、商品競争力を持ったA350型機を最大限に活用し、首都圏発着枠拡大をはじめとするビジネスチャンスに積極的に対応していきます。今後も、機材更新による変動費の低減など、収益性の向上を図りつつ、新しい客室仕様や着実なネットワーク展開により、常にお客さまに最高のサービスを提供してまいります」とコメントしている。【了】