JAL、エアバス機を初導入 A350型31機が確定
2013年10月7日 17:14
日本航空(JAL)は7日、中長距離路線用の更新機材として欧州航空機大手エアバスのA350型機の導入を決定し、A350-900型機18機およびA350-1000型機13機からなる確定31機、およびオプション25機の購入契約を締結したと発表した。JALがエアバス機を発注するのは初めてのことであり、エアバスが日本の航空会社からA350型機を受注するのも初めてとなる。今後両社は2019年のA350型機運航開始を目途に準備し、6年程度で更新を進めていく。
A350型機については、2014年の商業運航に向けて2013年6月より試験飛行が行われている900型のほか、派生型として長胴型の1000型および短胴型の800型の開発が進められており、新開発のロールスロイス社製エンジンがいずれにも装着される。
新開発のエンジンに加え、胴体・主翼など広範囲に複合材を用いることにより、同サイズの既存機に比べて大幅な燃費改善が見込まれるなど、優れた経済性を有している。また、A350型機は機内の気圧を地上に近づけることなどで、顧客に快適な空の旅を提供することが可能。燃費改善に伴い二酸化炭素や窒素酸化物の排出も抑え、環境にも優しい航空機となっている。
日航の植木義晴社長は、「JALは、高い運航性能、商品競争力を持ったA350型機を最大限に活用し、首都圏発着枠拡大をはじめとするビジネスチャンスに積極的に対応していく。今後も、機材更新による変動費の低減など収益性の向上を図りつつ、新しい客室仕様や着実なネットワーク展開により、常にお客さまに最高のサービスを提供していく」とコメントしている。