ビデオカードの中に隠されたマルウェアを見つけ出せ

2013年10月1日 07:00

あるAnonymous Coward 曰く、 「通常のセキュリティソフトでは検出できない」というマルウェアの存在が明らかになり、その脅威に対する研究も進められているという(SCMagazinePatrick Stewin氏論文本家/.)。

 問題とされているのは、ビデオカードやネットワークカードといった周辺機器に常駐するマルウェア。ベルリン工科大学のPatrick Stewin氏によると、ハードウェア周辺機器で使用されるダイレクト・メモリ・アクセス(DMA)を利用する仕組みのマルウェアは、オペレーティングシステムに存在する脆弱性を悪用しなくてもシステムを損壊できる重大な脅威となるという。しかし、こうした仕組みのマルウェアは、これまでウイルスソフトの検出対象にはならなかった。

 特別なハードウェアを利用することで、これらマルウェアを検出する技術は今までもあったが、同氏は一般的なPCにおいてもDMAに仕込まれた精巧なマルウェアを発見できるシステムの概念を考え出したという。それを実証するために実際に動作するマルウェアを作って検証を行っているとのこと。

 スラッシュドットのコメントを読む | セキュリティセクション | テクノロジー | セキュリティ | ソフトウェア | IT

 関連ストーリー:
Google、Chromeでパスワードを平文で確認できることに対し「アカウントにアクセスされた時点で負け」と主張 2013年08月09日
モバイルマルウェアの約30%はロシアの企業10社が作り出した 2013年08月07日
セキュリティーソフトウェアのアップデート、数千台のコンピューターを動作不能に 2013年04月20日

 

関連記事

最新記事