JR北海道の安全管理意識 甚だ遺憾と菅長官

2013年9月26日 08:37

 JR北海道の路線の異常個所が97箇所でなく、新たに170箇所増えるなど相次ぐトラブルや安全管理上の問題に、菅義偉官房長官は25日「甚だ遺憾だ」と公共交通を担う事業所の安全管理に対する認識や取り組み姿勢に半ば呆れた表情で「甚だ遺憾だ」とした。また「個々のミスというだけでなく、組織全体として安全管理に取り組む姿勢や職務規律のあり方に問題があるのではないか」と厳しい表情で語った。

 菅官房長官は「組織体質に問題があるとの視点から、しっかり監査するよう指示した」とし、特に「なぜ、安全上の不備を放置していたのか」など、しっかり原因調査にあたることにしたと述べた。

 鉄道事業法に基づく国交省による特別保安監査は状況によって「27日までの予定を延ばすこともありうる」(菅官房長官)とした。監査員は4人から20人に増員され、監査対象分野も拡大して対応しているという。

 しかし、これまでにも安全面で設備に対するメンテナンスの不備などが指摘され、安全管理計画などがあったはずで、実効があがらないのはなぜか、原因究明とともに組織改革の必要が否めない状況だ。(編集担当:森高龍二)

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