「アベノミクス第2幕」を意識した配当落ち分の即日吸収に期待/東京株オープニングコメント

2013年9月26日 08:52


*08:52JST 「アベノミクス第2幕」を意識した配当落ち分の即日吸収に期待
 26日の東京市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。注目されるのは配当落ち分の即日吸収を意識した動きであろう。日経平均では、配当落ち分は80円程度と予想される。25日の米国株式相場はNYダウが5営業日続落となり、シカゴ日経225先物清算値は大証比10円高の14570円だった。シカゴ先物にサヤ寄せして始まったとしても、実質マイナス80円からのスタートとなるため、寄り付き後の値動きが注目されるところ。

 一方、日東電工<6988>が日経平均の重しとなる可能性がある。前日には、日経平均への新規組み入れに伴う買い需要によって大引け間際に急騰し、1000円上昇となるストップ高を付けていた。イベント通過で、この反動が出てくることが予想されるためだ。日経平均は先物主導によるプログラム売買による影響を受けやすい需給状況であろう。

 もっとも、実質10月相場入りとなるため、短期筋についても動きやすくなる可能性がある。配当落ち分を即日吸収してくるようだと、足元で大きく値を崩していた銘柄に対しての押し目拾いを意識させてきそうである。また、安倍首相は25日にNY証取で講演し、米国の高速鉄道の整備計画に触れて、日本の超電導リニア技術を提案しており、リニア関連への物色に向かわせそうである。

 そのほか、首相は26日に国連で演説を行う予定である。NY証取での講演では、経済運営について日本に帰ったら直ちに成長戦略の次なる矢を放つと述べていた。国連での演説が「アベノミクス第2幕」へのキッカケとなる可能性なども意識されそうである。《TN》

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