前場に注目すべき3つのポイント~リニア関連にテーマ物色が向かう可能性も
2013年9月26日 08:38
*08:38JST 前場に注目すべき3つのポイント~リニア関連にテーマ物色が向かう可能性も
26日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:「アベノミクス第2幕」を意識した配当落ち分の即日吸収に期待
■外資系証券の注文動向:差し引き320万株の買い越し
■前場の注目材料:中小型は需給面に注意、テーマではリニア関連に関心が高まる可能性
■「アベノミクス第2幕」を意識した配当落ち分の即日吸収に期待
☆日経225想定レンジ:上限14650円-下限14500円
26日の東京市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。注目されるのは配当落ち分の即日吸収を意識した動きであろう。日経平均では、配当落ち分は80円程度と予想される。25日の米国株式相場はNYダウが5営業日続落となり、シカゴ日経225先物清算値は大証比10円高の14570円だった。シカゴ先物にサヤ寄せして始まったとしても、実質マイナス80円からのスタートとなるため、寄り付き後の値動きが注目されるところ。
一方、日東電工<6988>が日経平均の重しとなる可能性がある。前日には、日経平均への新規組み入れに伴う買い需要によって大引け間際に急騰し、1000円上昇となるストップ高を付けていた。イベント通過で、この反動が出てくることが予想されるためだ。日経平均は先物主導によるプログラム売買による影響を受けやすい需給状況であろう。
もっとも、実質10月相場入りとなるため、短期筋についても動きやすくなる可能性がある。配当落ち分を即日吸収してくるようだと、足元で大きく値を崩していた銘柄に対しての押し目拾いを意識させてきそうである。また、安倍首相は25日にNY証取で講演し、米国の高速鉄道の整備計画に触れて、日本の超電導リニア技術を提案しており、リニア関連への物色に向かわせそうである。
そのほか、首相は26日に国連で演説を行う予定である。NY証取での講演では、経済運営について日本に帰ったら直ちに成長戦略の次なる矢を放つと述べていた。国連での演説が「アベノミクス第2幕」へのキッカケとなる可能性なども意識されそうである。
■外資系証券の注文動向:差し引き320万株の買い越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1320万株、買い1640万株、差し引き320万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
9月18日(水):120万株の買い越し
9月19日(木):140万株の買い越し
9月20日(金):110万株の売り越し
9月24日(火):150万株の売り越し
9月25日(水):380万株の売り越し
■前場の注目材料
・配当落ち分吸収期待も米国債務上限問題などの不透明感が引き続き重しに
・アドバンテスト<6857>が半導体検査装置不振で今期業績予想を大幅に下方修正
・中小型は需給面に注意、テーマではリニア関連に関心が高まる可能性
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
08:00 自民党首脳と経団連の懇談会
10:00 公的・準公的資金の運用・リスク管理などの高度化に関する有識者会議
11:00 菅官房長官、定例記者会見《KO》