東京エレク、日東電工など/本日の注目個別銘柄

2013年9月25日 15:48


<8035> 東京エレク 5490 +640買い気配から一時はストップ高まで。半導体製造装置業界でシェアトップの米アプライドと経営統合を発表、ポジティブなサプライズが強まる展開になっている。三角合併方式で統合、統合比率は1:3.25となる。アプライドマテリアルは前日に米国市場で急騰しており、理論株価は5600円前後の水準となる。とりわけ、顧客との価格交渉力の強化につながる点などが評価対象とされているもよう。経営統合の成否などに不透明感は残るものの、ひとまずは、同業他社も含めて、業界再編の流れを好感する動きが先行へ。

<2760> 東エレデバ 175400 +24000一時ストップ高。東京エレク<8035>と米アプライドの経営統合発表を受けて、東京エレク系の半導体商社である同社にも再編期待などが波及する状況となっているもよう。東京エレクの大株主であるTBSHD<9401>、東京エレクへの依存度が高い内外テック<3374>など、関連銘柄で高いものが目立つ。

<1801> 大成建設 471 -14売り優勢。ドイツ証券では大手ゼネコン各社の投資判断を一斉に格下げしている。消費税率引き上げに伴う民間設備投資の減速を懸念しているようだ。同社に関しては、「ホールド」から「セル」に格下げ、目標株価は410円を継続へ。得意とする民間からの受注は盛り上がることなく、下期にかけて失速する可能性が高いとの判断。

<6479> ミネベア 496 +11買い先行。上半期営業利益は前年同期比6割増の120億円程度になる見通しと報じられている。第1四半期決算発表時に68億円から100億円にまで引き上げているが、さらに上振れる格好に。とりわけ、自動車用の需要拡大が背景になっているもよう。市場コンセンサスも会社計画線上とみられ、ストレートに業績モメンタムの改善傾向を評価する流れに。

<6961> エンプラス 6390 -1500ストップ高。特に目立った材料は観測されていないが、前日には一部でスモールミーティングが開催されているもよう。過度な業績期待の後退につながっているとの見方があるようだ。第1四半期決算時には業績予想を大幅上方修正、通期営業利益は60億円から130億円にまで増額修正していた。以前からサムスン向けの失速懸念など強まりつつはあったもよう。

<5476> 日本高周波鋼業 121 +14急伸。特に目立った材料は観測されていないが、足元では鉄鋼周辺の低位材料株が賑わっており、短期資金の循環物色が波及しているもようである。前日にかけてはTYK<5363>などを筆頭に、耐火物メーカーが一斉高の展開になっている。同社に関しては、これまで昨年高値も未更新であったなど、出遅れ感が強かった印象も。

<6988> 日東電工 7540 +1000大引けにかけて急伸でストップ高まで。日経平均新規採用に伴うインデックスファンドの資金が流入したものとみられる。もともと、1500-2000万株程度の買いインパクトと見られていた。なお、足元では投資判断格下げなどで伸び悩む場面もあったが、採用発表後から昨日までの上昇率は15%程度であった。

<6361> 荏原製作所 537 -37さえない。特に材料は観測されないが、東京エレク<8035>と米アプライドの経営統合発表が警戒感にもつながっているとみられる。同社はCMP装置で世界第2位のメーカーだが、トップのアプライドが経営統合によるシナジー効果でシェアを拡大させる可能性もあり、懸念材料視される状況にもなっているようだ。

<6645> オムロン 3725 +65しっかり。UBSでは投資判断「バイ」継続で、目標株価を3600円から4300円に引き上げ。今期の業績上振れ期待、初の株主優遇策開始などを背景に、24年ぶりに上場来高値3868円を更新すると予想している。ちなみに、今期営業益は会社計画580億円に対して650億円を予想しているようだ。主力のIABなども回復基調を強めてくると想定している。

<9501> 東京電力 523 +2一時は後場も一段高。本日、新潟県知事との再会談が予定されており、原発再稼働に向けた思惑が先行する状況ともみられる。東電の姿勢を厳しく批判してきた新潟県知事との再会談が実現したことで、原発再稼働合意の可能性なども期待される状況と捉えられる。また、本日は権利付き最終売買日で、短期資金のポジション整理の動きが優勢となっており、同社に関しては買い戻しの動きが先行したとみられる。《FA》

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