ファルコン9、燃焼試験を完了 29日の打ち上げへ青信号

2013年9月23日 18:00

  スペースX社は9月19日、次に打ち上げるファルコン9ロケットの静的燃焼試験(Static fire)を実施した。試験は成功に終わり、事前の予告どおり29日の打ち上げに向けて準備が進められることとなった。

  これはスペースX社のCEOイーロン・マスク氏がTwitter上で明かしたもので、現地時間19日夜、「今回のロケットの静的燃焼試験は、今回はすべて正常に完了しました。打ち上げ可能期間は、あと10日で開きます」と投稿、またYouTubeに動画も投稿された。

  前回の燃焼試験は9月13日の夜に行われたが、その際にいくつかの問題が見つかり、またアメリカ空軍による大陸間弾道ミサイルの発射試験が組み込まれたことから、打ち上げは今月29日まで延期されることになっていた。

  次のファルコン9の打ち上げは、カナダ宇宙庁の衛星カシオペを搭載して行われる予定で、かつ使われるファルコン9は、以前のファルコン9からエンジンや第1段タンクなどが大幅に変更された、バージョン1.1と呼ばれる実質の新型機となる。またファルコン9にとっては初となるアメリカ航空宇宙局(NASA)以外の衛星の打ち上げであり、さらに打ち上げ場所も、カリフォルニア州にあるヴァンデンバーグ空軍基地が初めて使われる。打ち上げに関する情報は、カシオペの製造会社からの要望により、また空軍基地からの打ち上げということもあり、スペースX社からはあまり提供されていない。

  一方、22日の3時1分(太平洋夏時間)には、その延期の原因のひとつとなったミサイル、ミニットマンIIIが発射され、アメリカ空軍は「試験は成功」と発表した。

 ■Twitter / elonmusk: Completed rocket static fire ...
https://twitter.com/elonmusk/status/380866647575126016

 【関連記事】
スペースX社、次のファルコン9の打ち上げを9月末まで延期
スペースX社のグラスホッパー、初の横方向への飛行
スペースX社のグラスホッパー、325mまで上昇
スペースX社、ドイツの偵察衛星の打ち上げを受注
スペースX社、ファルコン9-Rの第1段開発試験を完了

関連記事

最新記事