《一読必須》今日の日経平均はこうなる~フィスコ・アナリスト別予想!
2013年9月19日 08:58
*08:58JST 《一読必須》今日の日経平均はこうなる~フィスコ・アナリスト別予想!
【大幅高となる】米S&P500株価指数は過去最高値を更新=フィスコ伊藤 正雄
18日の米国株式は上昇。8月住宅着工件数が予想を下回ったことから、朝方は小幅下落して推移。注目のFOMC(連邦公開市場委員会)では、大方の予想に反して量的緩和の縮小が見送られたことで急騰、ダウ平均株価や大型株で構成されるS&P500指数は過去最高値を更新した。
セクター別では、不動産や公益事業が上昇する一方でヘルスケア機器・サービスが下落した。投資家の大きな懸念であった量的緩和縮小が見送られたことで、今後は10月半ばが期限とされる連邦政府の債務上限引上げ問題に関心が集まりそうだ。
CMEの225先物は大証の日中終値より290円高い14720円で取引を終了。NY時間での高値は14725円、安値は14420円、上下のレンジは305円。為替市場では、ドル・円は下落も、ユーロ・円はほぼ変わらずで戻ってきた。本日はS&P500株価指数が過去最高値を更新したことを好感しそうだ。
【大幅高となる】14600-14750円のレンジを想定=フィスコ村瀬 智一
シカゴ先物にサヤ寄せする格好で日経平均はギャップ・アップから始まるとみられ、プログラム買いから幅広い銘柄が上昇することになろう。ただし、昨日の上昇についてはFOMC通過によるアク抜けを先取りする格好での、海外勢による資金流入との見方もされていた。3連休を控えていることもあり、ギャップ・アップ後は利益確定の売りが出やすい需給状況とも考えられよう。
日経平均は前日に直近戻り高値をクリアしており、トレンドとしては7月19日高値の14953円を意識。ただし、ボリンジャーバンドの+1σと+2σとのレンジが継続するなか、+2σを大きく上放れる動きは考えづらい。バンドは拡大傾向にあるため、+2σは14700円処まで上昇するとみられるが、同水準での攻防となると、ギャップ・アップ後はこう着感が強まりそうである。14600-14750円のレンジを想定する。
【大幅高となる】リスクオンの流れ強まる方向に=フィスコ佐藤 勝己
米FOMCでは予想外の量的緩和策縮小を先送り、為替円高にもかかわらず、ポジティブな反応が強まる公算が大。リスクオンの流れの強まりから、円高反転余地も限定的にとどまろう。新興国関連や資源関連株などがけん引役となる相場展開が見込まれる。
【大幅高となる】先物の短期筋の売買に警戒=フィスコ田代 昌之
円建てCME先物の清算値は前日の日中大証比290円高の14720円。為替市場では、ドル・円は98円10銭台、ユーロ・円は132円70銭台で推移(日本時間8時45分時点)。想定外の米量的緩和縮小実施の見送りを受けて、日経平均はギャップ・アップでのスタートとなる公算。為替の円高推移が指数の重しとなりそうだが、株高で為替が円安に振れると指数はじり高となる可能性も。寄り前に発表される8月の貿易統計は為替が動意付く材料となろう。昨日の225先物の手口では久し振りにNエッジが売り買い1万枚超の大商いとなったことから短期筋を中心とした売買は警戒。
7月19日に付けた足元の高値14953円が意識されそうだが、出来高、売買代金がどれだけ膨らむか注目。先物主導の指数上昇では短期筋のまとまった売買で指数が翻弄されてしまうことで主力株の動向に関心が集まる。《MI》