NTTとNECなど5社:広域的なSDN化を目指す世界初のプロジェクトを開始、従来の1/10の時間でネットワークの設計が可能に
2013年9月17日 15:52
【9月17日、さくらフィナンシャルニュース=東京】 NTT(東:9432)、NEC(東:6701)、NTTコミュニケーションズ(本社:東京都千代田区)、富士通(東・名:6702)、日立製作所(東・名:6501)は17日、5社共同による研究開発プロジェクト「Open Innovation over Network Platform」(プロジェクト愛称:O3(オースリー)プロジェクト)を立ち上げたと発表した。
本プロジェクトは、総務省の委託研究「ネットワーク仮想化技術の研究開発」に基づくもの。複数の広域ネットワークインフラを統合管理するプラットフォームや、そこで用いるアプリケーションなど、広域ネットワークの様々な要素の総合的な「SDN」化(ネットワークの構成をソフトウェアの操作だけで設定、変更できるようにする)を目指す世界初のプロジェクトとなる。
同プロジェクトでは、データセンタなどの企業独自のネットワークへの導入が始まっている「SDN」を、通信事業者やインターネットなど広域ネットワークインフラに適用するための研究開発を推進する。
同プロジェクトによる広域「SDN」が実現することで、通信事業者は、広域ネットワークにおいて、サービスプロバイダの要求に応じて、ネットワークを従来の約1/10の時間で臨機応変に設計・構築・変更できるようになる。これにより、サービスプロバイダにとっては、サービスの開設・撤収時間を大幅に短縮することが可能となる。
5社は、2013年度中にホームページなどにより情報公開を開始、2014年度中には成果の一部をオープン化し、国内外の通信事業者・サービスプロバイダ・ベンダへの提供を目指す。研究開発と実証実験の最終的な結果は、2016年3月末までに、総務省に報告するという。【了】