(インド)今週末はラジャン新総裁のデビュー戦、FOMC次第では引き締め緩和も

2013年9月16日 14:47


*14:47JST (インド)今週末はラジャン新総裁のデビュー戦、FOMC次第では引き締め緩和も
今週20日に予定されているインド準備銀行(中央銀行)金融政策レビューでは政策金利となるレポ金利が年7.25%、預金準備率が4.00%に、それぞれ据え置かれると見込まれている。

一方、今回の会合はラジャン新総裁のデビュー戦に当たるため、市場では会議後に行われる総裁会見に注目が集まっている。新総裁は会合で、自身の金融政策スタンスを詳細に説明するほか、成長とインフレ、通貨安定を同時に達成できないという「インポシブル・トリニティー(impossible trinity)」への対処方法などを説明する運びだ。

このほか、前任のスバラオ総裁が7月15日に導入した、通貨ルピー急落を阻止する流動性引き締め策について、ラジャン総裁が巻き戻しに着手するかにも焦点が集まる。

スバラオ前総裁は15日、市中銀行が普通・定期預金の残高に応じて借り入れできる上限比率(MSF)を200ベーシスポイント引き上げて10.25%としたが、ラジャン総裁がこれを引き下げる可能性もゼロではない。

すべては17-18日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果次第とも言えそうだが、金融市場では今月からの資産買い取りプログラムの縮小開始を大部分織り込んでいる。足元では米経済指標が強弱マチマチの内容となっており、FOMCの縮小規模が小幅にとどまれば、ラジャン総裁が国内の流動性引き締めを緩める公算が大きくなる。《RS》

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