イオン、レジ袋の無料配布中止店舗を拡大 総合スーパー全店で実施

2013年9月11日 18:29

 イオンは11日、11月1日より新たに本州・四国・九州エリアのGMS(総合スーパー)「イオン」203店舗の食品フロアにおけるレジ袋の無料配布を中止し、環境に優しいバイオマス素材のレジ袋の有料提供を開始すると発表した。これにより、全国のGMS「イオン」全423店舗でレジ袋の無料配布を中止することとなる。

 イオンは1991年に「買物袋持参運動」をスタートして以来、顧客とともにレジ袋の削減に取り組んでいる。2007年には全国チェーンの小売業として初めてレジ袋の無料配布中止を実施。すでにレジ袋の無料配布を中止している店舗ではレジ袋辞退率が80%にのぼっている。

 今回の取り組みはこのような状況に鑑み、顧客とともにCO2の削減と環境保全の取り組みをさらに促進することを目的としている。11月1日より、レジ袋を希望する顧客には環境負荷の小さいバイオマス素材のレジ袋を有料にて提供する。

 レジ袋の価格はLLサイズで1枚5円(税込)で、九州エリアではLL1枚5円、L1枚3円の2種類を提供する。なお、これまで実施していた買物袋を持参した場合の2円引きは中止する。有料レジ袋の収益金は地域の環境保全に取り組む団体に全額寄付し、レジ袋を利用した顧客が環境活動に参加できる仕組みになっている。

 イオンによると、昨年度の同社グループのレジ袋削減枚数は18億枚、辞退率は小売業界平均の47.9%を大きく上回る63.4%、CO2の削減量は16万7千トンになる。2013年度はレジ袋辞退率70%を目標に取り組みを進めていく方針。

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