【中国から探る日本株】モバイルゲームでの日中提携余地は大きい=SNS大手の人人
2013年9月11日 08:11
*08:12JST 【中国から探る日本株】モバイルゲームでの日中提携余地は大きい=SNS大手の人人
中国最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「人人網(レンレンワン)」を運営する人人公司は、同社が注力するモバイルゲーム分野において、日本企業との提携余地は非常に大きいとの見解を示した。
現地メディアによると、人人のゲーム部門「人人遊戯」の責任者は、中国と日本のゲーム会社が提携する際、「コミュニケーション」が最大の課題であり、さらに「ローカライズ」といった問題にも直面すると説明。日本のゲームを中国に導入するに当たっては、「二次開発」が欠かせないと指摘した。ただ、それゆえに市場の伸びしろは依然として大きく、日中企業の提携余地も大きいと述べた。
人人はこれまで、自社開発ゲームを中心としていたが、今後は他社との提携による共同開発にも力を入れる方針だ。すでにディーエヌエー(DeNA)<2432>と提携しており、人人網と中国版「モバゲー」との連携を実現している。
このほかにも、中国では先月からインターネット大手のテンセント(騰訊)がメッセージアプリ「微信」をプラットホームとしたゲーム配信をスタートさせている。テンセントはパソコン向けオンラインゲームでバンダイナムコ<7832>やカプコン<9697>と提携しているが、テンセントによるモバイルゲーム事業の強化が進めば、同分野への提携拡大も期待される。
なお、中国出版工作者協会、米IDCなどの統計によると、中国のオンラインゲーム売上高は今年上期に前年同期比36.4%増の339億元(約5400億円)。うちモバイルゲームは同100.8%増の25億元(約400億円)と、市場全体を大幅に上回る伸びを示している。《NT》