アグロカネシ 原発事故被害を克服し、新たな成長を目指す
2013年9月9日 08:40
*08:40JST アグロカネシ---原発事故被害を克服し、新たな成長を目指す
アグロカネショウ<4955>は、果樹や野菜向けの農薬を中心に製造・販売する農薬専業メーカー。全農を通さないで販売し、品目数は約90種類ある。ドイツに海外支店、ベルギーと韓国に海外子会社を設け、世界各国へ展開。
8月8日発表の2013年12月期第2四半期の累計業績は、売上高が前年同期比6.9%増の74.73億円、経常利益が同5.7%増の12.47億円と増収経常増益に。主力の土壌処理剤「ネマキック粒剤」、「バスアミド微粒剤」を中心に現場での普及活動を継続的に展開。また、生産面においては、原発事故により操業不能とされた福島工場の代替として茨城工場が4月24日に完成した。引き続き、農家、会員店・JA・販売店と当社グループを密に連携する「トライアングル作戦」を展開し、強力に需要の開拓と販売促進に努めていく。
2013年12月期の通期業績は、売上高が前期比3.7%増の123.58億円、経常利益が同26.3%減の8.65億円と増収経常減益の見通し。減益見通しとした要因は、新設の茨城工場の償却負担増によるもの。
新たな成長戦略として、2012年1月にバイエル クロップサイエンス社の旧結城中央研究所を、当社結城事業所(生物研究所 茨城工場)として買収した。これにより研究開発体制の拡充、開発のスピードアップが図れる。今後の基本戦略として、「果樹・野菜分野に特化」、「農家密着型営業」、「新規薬剤の開発」、「海外展開を加速」の4項目を掲げている。《FA》