愛称はキュッキュ 東京・原宿竹下通りに「キュートキューブ原宿」開業
2013年9月6日 15:34
(左から)広告モデルを務めるモデルのゆらさん、増田セバスチャン氏、三菱商事都市開発の村田弘一社長、原宿竹下通り商店会の遅澤一洋会長、モデルの瀬戸あゆみさん
東京・原宿竹下通りの新商業施設「きゅーとキューブ原宿」が6日正午12時にオープンした。開店前に行われたオープニングセレモニーには、原宿竹下通り商店会の遅澤一洋会長や、オブジェデザインを手がけた増田セバスチャンらが出席した。
「キュートキューブ原宿」は、「人・モノ・コトが集まり、つながる かわいいカルチャーの発信拠点へ」をコンセプトに、国内外のアパレルや雑貨、飲食10店舗を集積。H&M傘下のカジュアルブランド「モンキ」の東京1号店や、新品・中古ウエアの「スピンズ」の大型店舗が出店したことでも話題を集めている。ピンクを基調とした外観が特徴で、1階エントランスと3階テラス部分には施設のシンボルとして、アートディレクター増田セバスチャン氏が製作した大型オブジェを設置した。
オープニングセレモニーに出席した増田氏は、自身も原宿で「6%DOKIDOKI」のショップを運営。オブジェ製作について、「竹下通りは10代の頃から憧れの街だったので感慨深い。原宿でブランドを始め、今こうしてモニュメントを手がけることになるとは思っていなかった」と語った。オクトパス(たこ)をモチーフにしたというオブジェについて、「竹下通りの色々な人たち、そして世界の人を吸いつけるという意味を込めた」と話した。
また同施設の運営を手がける三菱商事都市開発・開発事業部事業推進チームリーダーの竹岡悟氏は、「竹下通りは“kawaii”カルチャーの発信地として世界が注目している。国内外のアパレルブランドや新業態など個性的な10店舗に加え、オブジェやデジタルサイネージなどの新しい工夫を施した。わくわくするような仕掛けで原宿の女の子たちが自然と集まるような施設を目指したい」とコメント。施設の愛称として、「ぜひ“キュッキュ”と呼んで」と加えた。
オープンは正午12時。東京初上陸となる「モンキ」をはじめ、オープン前から行列ができるなど賑わいを見せている。
○原宿竹下通り商店会会長 遅澤一洋氏
「原宿は、表参道、裏原宿、そして竹下通りとそれぞれ異なる特色を持ち、それが混然と存在しているのが特徴。カルチャーはお客様自身が作り出すもの。キュートキューブ原宿のオープンをきっかけにお客様が集まり、新たなカルチャーや賑わいが生まれることに期待している」。また、竹下通りには再来年にかけて新たに4つの商業施設がオープンすることが決定。同商店会でも、ウェブサイトやマップといったインフラの整備をはじめ、スマホアプリ「LINE」の開設や、若手アーティストたちによる映像作品の掲示など、ソフト・ハード面双方から集客のための仕掛けに着手している。
○三菱商事都市開発 テナント事業部MD企画チーム主事 高橋絵美氏
「都市型案件を模索しているなか、“kawaii”カルチャーが世界的にも注目される原宿に出店できるのは、私たちにとっても大きなチャンス」と高橋氏。「竹下通りは全350メートルあるが、キュートキューブ原宿はこのうち37メートルを占めることになる。竹下通りの顔になれるようアピールしていきたい」と強調した。また東京1号店となる「モンキ」を誘致したことについては、「10代後半をメインターゲットする施設のコンセプトと、日本のストリートファッションから発想を得たというブランドの持つ世界観が合致した」と説明した。
■関連記事 原宿・竹下通りの商業施設「キュート キューブ原宿」10店舗公開 原宿の新ランドマークへ http://www.apalog.com/report/archive/2279