欧米為替見通し:ニューヨーク株式市場に注目する展開に

2013年9月3日 17:14


*17:14JST 欧米為替見通し:ニューヨーク株式市場に注目する展開に

本日3日の欧米市場のドル・円は、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による外国株投資拡大観測からニューヨーク株式市場の上昇が予想されることで、堅調推移が予想される。

ドル・円相場は、「三角保ち合い」(底辺9.99円:103円74銭-93円75銭)を上放れたことで、目標値108円84銭が点灯している。しかしながら、現状は、99円台後半の100円のオプション・バリアーの防戦売りが上値を抑えており、100円台にはドル売りオーダーが断続的に控えていることで、100円台乗せは、6日の米国8月雇用統計の改善、8日の2020年東京オリンピックの確認などを待つ展開が予想される。

本日発表される米国8月のISM製造業景況指数は、54.5と予想されており、7月の55.4からの低下が見込まれている。注目ポイントは、米国8月の雇用統計を占う意味で、雇用指数が7月の54.4から改善しているのか否かを見極める展開となる。

米国8月の雇用統計が発表される6日(金曜日)は、ジブリ作品が放映されることで、先月同様に「ジブリの法則」に警戒する展開となる。

安倍トレード(日本株買い・円売り)の再開の背景は以下の通りであり、思惑の打ち消しに警戒していくことになる。

1)消費増税が予定通り行われる可能性が高まったこと
2)年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が外国株投資に前向きなスタンスを示したこと
3)8日に決定される2020年夏季オリンピック開催都市が東京となる可能性が高まったこと
4)9日に発表される日本の4-6月期国内総生産(GDP)改定値が前期比年率+3.0%-4.0%程度へ上方修正される見通しが高まったこと
5)米国のシリア攻撃が米議会の承認後となったことで、外交的解決の可能性が期待できること

【今日の欧米市場の予定】

17:30 英・8月建設業PMI(予想:56.9、7月:57.0)
18:00 ユーロ圏・7月生産者物価指数(前月比予想:+0.1%、6月:0.0%)
23:00 米・8月ISM製造業景気指数(予想:54.5、7月:55.4)
23:00 米・7月建設支出(前月比予想:+0.3%、6月:-0.6%)《KO》

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