スターティア:取締役常務執行役員後久正明氏に「スターティア中期3ヵ年計画の進捗状況」について聞く

2013年9月3日 15:31

■「スターティア中期3ヵ年計画」の概況について

 スターティア<3393>(東マ)の2011年3月期の決算説明会にて、発表された中期3ヵ年計画がいよいよ3年目の最終年度となった。

 中期2012年3月期からの3ヵ年の営業利益計画は、2011年3月期実績2.73億円から、2012年3月期実績4.59億円、2013年3月期実績6.56億円と、これまでの2年間は期初予想を全て上回って着地している。最終年度である2014年3月期は営業利益8億円を計画している。

スターティア 取締役常務執行役員後久正明氏に「スターティア中期3ヵ年計画の進捗状況」について聞く

■中期3ヵ年計画の最終年度における第1四半期は計画超過達成にて着地

 スターティアは、第4四半期に利益偏重型である。そのような季節係数はあるが第1四半期は、期初予測を上回って進捗している。特に、4月度より新卒社員87名増員しており大幅な規模拡大の中、費用を吸収しながらも過去最高益に向けて堅調に進捗している。

 『2年半前に発表した中期3ヵ年計画については、特に実業の部分である営業利益については、成長を期待して頂いている株主の皆様との重要な約束だと捉えており、また当然のことながら全社を挙げて達成しなければならない課題であると経営ボードメンバーは考えている。中期経営計画に則し、これまでのように最終年度の四半期ごとの計画を一つずつ確実に達成させることが重要である』と後久正明取締役常務執行役員は語気を強めている。

■募集新株予約権(有償ストックオプション)について

 本日発表された有償ストックオプションの発行内容確定のリリースについては、現在の時価にオプション価値を加えて付与するもので、一般的なストックオプションと比較すると報酬としての意味合いが少なく、それ自体の費用化の必要がないため同社の利益に与える影響がなく一定の株主への配慮が伺える。 スターティアは、2年間の営業利益20億円をコミットするとともに、今後の成長を踏まえると、現在の同社株価が割安であるという趣旨のIRであると理解できる。

 後久取締役常務執行役員によれば、海外投資・拠点展開などを精査中であり、来期以降の中期計画発表については、現在、中期計画自体の発表の可否・方法について慎重に検討しているところであり、年内には方針を確定するとしている。

■健全な財務内容

  同社は、海外展開に加え、先行投資として87名にも及ぶ新卒採用にて急ピッチな規模拡大を進めながらも、当事業年度は前述のとおり過去最高益の予定である。

 有利子負債ゼロの無借金、当第1四半期末での自己資本比率76.6%、前期ROEでも12.9%と競合他社よりも抜きん出ており、売上高経常利益率9.9%と上昇基調にあり、財務状況は頗る健全で優良な状態であるといえる。

■株価水準訂正

 当期会社利益予想は過去最高益の通期計画を発表しているものの、上半期の収益が前述の先行投資により前上半期を下回る予想を立てていることもあり、株価は下げ止まっている状況ながらも反発していない状況となっている。しかし元々、同社は第4四半期利益偏重型であり、取引先の予算消化が第4四半期に大きく進むことから、収益のパフォーマンスが著しく上昇する性質がある。第1四半期実績も、会社予測を堅調にオーバーペースで進捗しており、必然と10月末中間決算発表に注目が集まる。第1四半期に続き中間決算が堅調に進んでいることが確認できれば、売られすぎた同社株の水準訂正が行われる可能性は高い。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【特集・カジノ関連銘柄】カジノ解禁強まる、観光立国戦略が後押し(2013/08/21)
【話題】猛暑・ゲリラ豪雨、今年夏消費の総決算(2013/08/22)

関連記事

最新記事