イッツコム、家庭用蓄電システムのレンタルサービスを開始 通信事業者で初
2013年8月30日 18:49
イッツ・コミュニケーションズ(以下、イッツコム)とONEエネルギー株式会社は30日、ONEエネルギーが手がける家庭用蓄電システムのレンタルサービスの販売について業務提携すると発表した。
9月1日からイッツコムの営業ネットワークを活用し、東急線沿線を中心とした地域の一戸建て住宅に住む顧客に対して家庭用蓄電システムレンタルサービスの取り扱いを開始し、蓄電池の普及を図る。なお、イッツコムは、蓄電システムのレンタルサービスを取り扱う初の通信事業者となる。
ONEエネルギーが手がけるエネルギーサービス事業は、蓄電池と最適な電力使用方法をナビゲートするアプリケーションをクラウドデータ連携により組み合わせ、システム一式をレンタルで提供する国内初のサービス。イッツコムによると、これまでに先行して同サービスを導入したモニター家庭では、前年同月の電気利用料金と比べて月額3,000円から6,000円程度の削減効果が得られているという。
家庭用蓄電システムのレンタル料金は基本月額4,900円(税別)で、東京都内に設置する場合は東京都制定の補助金受給対象となるため月額2,900円(税別)で利用することができる。設置に伴う初期費用や維持費用の負担なく、導入することがが可能。
また、電力の見える化や節電意識を向上させるアプリケーション、蓄電容量が保証性能を下回った場合の交換保証、クラウド上で蓄電システムを遠隔監視する保守点検を付帯サービスとして利用できる。さらに、イッツコムが今年1月に販売を開始した太陽光発電システムと組み合わせた場合、より高い相乗効果が見込めるため、新たにパッケージプランも提供する。
イッツコムは、東日本大震災以降のエネルギーに関する意識の高まりを受けて、これまでに太陽光発電システムの販売(2013年1月開始)や、横浜市と東京急行電鉄が展開中の「次世代郊外まちづくり」における「スマートコミュニティ推進部会」への参画など、エネルギーに関する取り組みを積極的に実施している。