「レギュラーソリュブルコーヒー」は浸透するか

2013年8月29日 15:24


*15:24JST 「レギュラーソリュブルコーヒー」は浸透するか
ネスレ日本が28日、「ネスカフェ」ブランドの「インスタントコーヒー」を、9月からは「インスタントコーヒー」という呼び方をやめ、英語で「溶ける」という意味の「レギュラーソリュブルコーヒー」として販売することを発表し話題になっている。
お湯に溶かして飲むスタイルは継続しつつ、インスタントコーヒー全商品を新たな製法を取り入れた新シリーズに全面刷新し、品質向上を図り、1960年の発売以来53年間続いた呼称も「レギュラーソリュブルコーヒー」に改める。
これまで「インスタントコーヒー」はコーヒーの抽出液を乾燥させて作っていたが、新製法は、焙煎したコーヒー豆を丁寧に微粉砕した粒子を、ネスカフェ独自の抽出液と混ぜて乾燥させた「挽き豆包み製法」。飲み終えたカップにコーヒー豆の粒子が残るのが特徴で、淹れたてのような香りと味わいを実現した。粒の中にあるコーヒー豆の粉末が空気に触れないため、風味が損なわれにくいという。価格は現行と同じ998円だが、品質や原材料コストの上昇などを考慮し、一部商品の内容量を減らした。
すでに業界のトップシェアを誇るが、現在4分の1のシェアを5年後には3分の1にまで伸ばしたいとしている。
ネスレといえば、世界で初めて現在同様のスプレードライ法によるインスタントコーヒーを完成させた企業だ。お湯に溶かして飲むコーヒーはほぼインスタントコーヒーと呼ばれるまでに普及した呼称をあえて変更しての勝負で、近年伸び悩みが続いているインスタントコーヒー市場において、狙い通り「レギュラーソリュブルコーヒー」の呼称浸透とともに顧客開拓が図れるかどうか注目したい。《YU》

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