宇宙から送電する太陽光発電システム、2025年までに完成できるかも
2013年8月27日 16:21
あるAnonymous Coward 曰く、 NASAに所属する航空宇宙起業家で太陽エネルギー(SBSP)の専門家であるJohn Mankins氏が、世界初の実用的な衛星軌道上の太陽光発電プラントを設計した。この発電プラントは「Arbitrarily Large PHased Array(SPS-ALPHA)」と呼ばれている(MOTHERBOARD、NASAの発表PDF、本家/.)。
SPS-ALPHAは衛星軌道上に無数の小型ミラーと効率の良い太陽電池を打ち上げる。これらのミラーが日光を反射して、太陽電池に集めることで効率的に発電する仕組み。発電した電力はマイクロ波送電システムにより地上に送るという。
ミラーは蜂やアリが集団で行動する仕組みを模倣して半自立的に制御されるというのが特徴らしい。また、ほかのマイクロ波送電システムと違い、送電は高周波では行わないという。高周波のマイクロ波送電システムは小型化が可能だが、網膜に損傷を与えたり、電子機器の破壊、火災や爆発といった潜在的なリスクを抱えているためだ。このためJohn Mankins氏のシステムでは地上受光部は高さが地上から5~10メートル、面積は約6~8kmにもなるとしている。すべての計画が順調にいけば、2025年には実用化できる可能性があるという。
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