松坂屋上野店南館、パルコなど出店の高層複合ビルに建て替え 2017年秋に開業

2013年8月26日 18:59

 J.フロントリテイリングおよび同社の連結子会社である大丸松坂屋百貨店は26日、松坂屋上野店南館を建て替えると発表した。

 松坂屋上野店は現在、本館・南館の2館体制で百貨店事業を運営しているが、このうち南館について、2014年3月をもって営業を終了し、商業、シネマコンプレックス、オフィス機能を備えた高層複合ビル(地下2階、地上23階、塔屋1階)に建て替えることにより土地の高度利用をはかる。今回の建て替えにより再開発が進む御徒町地区に新たな賑わいを創出し、地域の活性化に貢献していく。開業は2017年秋の予定。総事業費は約200億円。

 建て替え後の新南館は、地下1階から10階までの低層部を商業施設とし、地下1階は本館と一体化するとともに、地上3階と6階に設置するブリッジで本館と接続する。地下1階は大丸松坂屋百貨店が本館地下1階と一体で食品フロアを運営し、1階から6階には昨年J.フロントリテイリンググループに新たに加わった「パルコ」が、7階から10階には「TOHOシネマズ」が入居する。また、高層部の12階から22階までは交通至便の立地を活かした高機能オフィスとして賃貸し、安定的な不動産収入をはかる。

 なお、上野店本館については、現在南館で展開している売場の移設を含めて全館改装を実施し、2014年3月にグランドオープンする予定。

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