クボタ、カンボジア・ラオスで農業機械の販売強化 新会社を設立
2013年8月26日 12:10
クボタは23日、同社とタイ王室系企業サイアムセメントグループの合弁子会社である「サイアムクボタコーポレーションCo.,Ltd.(以下、SKC)」が、2014年1月に、カンボジアおよびラオスにSKC100%出資の新会社を設立すると発表した。今後、農業機械化需要の増大が予想される両国のディーラー網とサービス体制を強化し、アジアの農業機械事業を更に拡大する。
カンボジアとラオスはともにコメを中心にキャッサバ、サトウキビなどを生産する農業国であり、現在クボタはタイの合弁子会社であるSKCを通じて、両国のディーラーにトラクター、コンバイン、横形ディーゼルエンジン、耕うん機を販売している。
近年、タイの賃金上昇に伴い両国からタイへの出稼ぎが増加し、農村部での労働力不足が起こり、農業の機械化需要が急速に増大している。また、2015年にASEAN経済共同体(AEC)の発足が予定されており、両国の更なる経済成長に伴う農業の機械化の進展が予想される。
そのため、今回クボタは両国に新会社を設立してディーラー網の更なる拡充を図るとともに、市場情報収集活動、販売支援活動およびサービス体制を強化することで農業機械事業を拡大する。今後、2015年にカンボジアで約150億円、ラオスで約60億円の売上高を目指す。