第3回将棋電王戦の開催が決定
2013年8月22日 18:12
shinshimashima 曰く、 現役棋士がコンピュータに負け越した第2回将棋電王戦は記憶に新しいところですが、昨日、第3回の電王戦の開催について主催のドワンゴと日本将棋連盟から発表が行われました(公式ページ、記者発表の中継、プレスリリースPDF、将棋連盟の発表)。
開催時期は来年の3~4月ごろ、5対5の対抗戦形式となる。出場棋士としては現在A級で1勝1敗の屋敷伸之九段(成績)のみが明かされた。なおタイトルホルダーの出場はないと明言があった。
一方、ルール・レギュレーションについては、コンピュータ側のハードウェアは主催者提供のもの(ドスパラのガレリアとのみ発表)に統一されるという変更が行われている。これにより、前回のコンピュータ側大将であるGPU将棋が使用したような大規模クラスタでの参戦は不可能となった。そのほか、持ち時間については後日発表されるとのこと。
なお、統一PCの性能は後述する電王トーナメントのルール(PDF)によると、Intel製CPU(6コア12スレッドとのみ記載、時期的にIvy Bridge-Eか?)、メモリ16GB、HDD1TBとされている。
また、ソフトウェア等の事前提供も義務付けられた。前回は棋士側のソフト事前提供の要望に対して、提供されなかったり、本番より古いバージョンが提供されたという問題があったが、今回は後述する電王トーナメントの段階でソフトの更新が禁止され、棋士側は本番環境を利用した練習対局が可能となる。
さらに、コンピュータ側の出場者決定方法も変更された。前回はCSA(コンピュータ将棋協会の主催する世界コンピュータ将棋選手権の上位5プログラムが出場したが、今回は別途開催される電王トーナメント(今年11/2~4)により選抜する。なお、このトーナメントの優勝プログラムには「電王」の称号が与えられるそうだ。
電王トーナメントのエントリー受付は9/29まで。また、付随して、第2回電王戦の対局者とコンピュータがタッグ?を組んで対局する、電王戦タッグマッチが8月31日に開催されることも発表された。アドバンストチェスの将棋版といったところか。なお、アドバンスト将棋のイベントは既に開催されていて、アマ強豪vsGPS将棋で1勝1敗。
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