京都国際舞台芸術祭、オープニングは現代演劇ユニット・チェルフィッチュ初の音楽劇「地面と床」

2013年8月19日 18:20

2013年9月28日(土)から10月27日(日)まで京都で国際舞台芸術祭「KYOTO EXPERIMENT 2013」が開催される。2010年秋に誕生し、今年で4回目となるこのフェスティバルには、日本国内のみならず、ブラジル、フランス、イギリス、ドイツ、アルゼンチンから世界の舞台芸術を牽引する先鋭的な作品、アーティストが集う。


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「エクスペリメント=実験」を冠したフェスティバルの核心は、既存のジャンル・枠組みを超えた未知なる表現。世界初演のものから、アーティストらが共同製作を重ねて創り出した作品を発表。その他、展覧会、レクチャー、シンポジウム、上映会なども実施される。


「KYOTO EXPERIMENT 2013」で、オープニングを飾るのが演劇ユニット チェルフィッチュの舞台「地面と床」。2013年9月28日(土)・29日(日)の2日間上演する。


新しい表現手法と演出により注目を集め、今や日本の現代演劇をリードする存在となったチェルフィッチュだが、今回の舞台では初めての音楽劇に挑む。物語の設定は、日本語を話すものがほとんどいなくなってしまった近未来の日本。そこには、言葉と故郷を失いつつある「生者」と、彼らを憂う「死者」の利害の対立があった。能舞台を模した舞台美術と、字幕の導入により、物語をユニークに描き出す。


上演にあたりタッグを組んだのは、著作権の放棄をはじめとした、革新的なプロジェクトが話題のインストゥルメンタルバンド・サンガツ。YKKapのCM音楽などでも知られる実力派の彼らの音楽と、斬新な角度から繰り広げられる俳優たちの演技の間に、どのような化学反応が起こるのか注目だ。


その他、実験音楽のミュージシャンで現代美術作家 池田亮司のパフォーマンス「superposition」や、ブラジルと日本と行き来の中で生まれたマルセロ・エヴェリンの「突然どこもかしこも黒山の人だかりとなる」などが日本で初めて発表される。


【概要】

KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2013

開催期間:2013年9月28日(土)- 10月27日(日

会場:京都芸術センター、京都芸術劇場 春秋座(京都造形芸術大学内)、元・立誠小学校、京都府立府民ホールアルティ、Gallery PARC、京都市役所前広場 他

内容:公式プログラム 10作品、フリンジ「使えるプログラム」、

フリンジ「オープンエントリー作品」20作品

※そのほか、展覧会、レクチャー、シンポジウム、上映会など関連イベントを開催予定

主催:京都国際舞台芸術祭実行委員会(京都市、京都芸術センター、公益財団法人京都市芸術文化協会、京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター、公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)


【公演情報】

「地面と床」

日時:2013年9月28日(土) 15:00〜、19:00〜 29日(日) 14:00〜

※受付開始-開演の60 分前、開場-開演の10 分前

会場:京都府立府民ホールアルティ

住所:京都市上京区烏丸通一条下ル龍前町590-1

※地下鉄烏丸線「今出川駅」下車、6 番出口より南へ徒歩5 分

上演時間:90分

料金:自由席

一般 前売¥3,500、当日¥4,000

ユース・学生 前売¥3,000、当日¥3,500

シニア 前売¥3,000、当日¥3,500

高校生以下 前売¥1,000、当日¥1,000

※ユースは25 歳以下、シニアは65 歳以上


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