MS、スマホなどのスピーカーの音でデータ転送するシステムを開発
2013年8月19日 12:35
あるAnonymous Coward 曰く、 最新のスマートフォンには近距離無線通信技術が組み込まれており、非接触型の電子決済やデバイス間のデータ交換などに使用できるものも多い。しかし、AppleはNFCをいまのところサポートしておらず、まだ広く普及しているとはいえない。そこでMicrosoft Research Indiaの研究者が、NFCのような専用ハードウェアを搭載していない携帯電話やスマートフォンでも同様の機能を提供できる「Dhwani」と呼ぶ技術を開発したという(COMPUTER WORLD、本家/.)。
その技術とは、昔の音響カプラやデータモデムのように、電話のスピーカーとマイクロホンを使用してデータ通信をするもの。データの転送速度は2.4Kbpsだが、既存のNFCアプリケーションと同様の使い方には十分な速度であると主張している。Dhwaniは専用ハードウェアを必要としないだけでなく、セキュリティも高いという。NFCはハッキングのリスクなどを指摘されることが増えているが、Dhwaniはセキュリティ対策として、データ転送を保護するために疑似ランダムノイズまぜることで、盗聴によるデータの盗難を防いでおり、NFCより安全性は高いとしている。
なお、通信時の音があの悲鳴のような「ピー・ピー・ガーガー」かどうかは公開されていないとのこと。
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