NASAと米宇宙ベンチャー、宇宙船「ドリーム・チェイサー」の地上滑走試験を実施

2013年8月15日 16:15

  アメリカ航空宇宙局(NASA)とシエラ・ネバダ社は8月13日、現在開発中の宇宙船「ドリーム・チェイサー」の地上滑走試験を実施したと発表した。

  発表によると、試験は8月2日、カリフォルニア州のモハーベ砂漠で行われ、トラックで「ドリーム・チェイサー」を牽引し、最高速度約100kmで滑走した。今回の試験は「ドリーム・チェイサー」の着陸システム及び滑走中の状態、ブレーキングなどを確認するためのもので、発生した問題については今後対応するという。

   「ドリーム・チェイサー」はシエラ・ネバダ社が開発中の有人宇宙船で、民間企業による国際宇宙ステーション(ISS)への人員輸送を担わせることを目指して、NASAが企画したCCiCapと呼ばれるプログラムに選ばれている。同プログラムには3種類の宇宙船が選定されており、他の2機であるスペースX社の「ドラゴン」とボーイング社の「CST-100」が共にカプセル型なのに対して、「ドリーム・チェイサー」は小振りながら翼を持っている有翼型である。

   「ドリーム・チェイサー」は早ければ、今秋にも最初の滑空試験を行い、2年以内に初の宇宙飛行を実施する予定となっている。

 写真=NASA。

 ■SNC's Dream Chaser Rolls through Ground Tests
http://www.nasa.gov/content/sncs-dream-chaser-rolls-through-ground-tests/index.html

 【関連記事】
NASA、ロシアのソユーズ宇宙船の座席を6人分購入
NASA、小惑星捕獲計画に1億ドルを要求
ドライデン飛行研究センター、アームストロングの名を継ぐか
ドリーム・チェイサーの製造にロッキード・マーティン社が参加
NASA有人宇宙開発を支えた技術者フォン・プットカマー氏死去

関連記事

最新記事