中国の磁石メーカーが日立金属を提訴へ、特許無効の可能性も

2013年8月12日 11:34


*11:34JST 中国の磁石メーカーが日立金属を提訴へ、特許無効の可能性も
中国の磁石メーカー約10社が、日立金属<5486>を特許問題で提訴するもようだ。中堅メーカー、瀋陽中北通磁科技の孫宝玉会長が明らかにしたもので、米国と中国での提訴を検討しているという。

大手証券紙「上海証券報」(12日付)によると、孫会長は日立金属のネオジム磁石の特許が2003年に期限切れになっていると主張。実用新案の一種として特許を2014年まで延長したことは不当な行為だと強調した。

業界関係者は今回の訴訟の結果として、2つの可能性が考えられると指摘。日立金属の特許が無効となる公算もあるとしている。一方、日中双方が和解した場合には、瀋陽中北通磁科技などにも特許使用権が付与され、ネオジム磁石市場での競争が激化するとみている。

なお、日立金属は今年5月、煙台正海磁性材料など中国の磁石メーカー3社とネオジム磁石の特許訴訟で和解。一定の対価支払いを条件に、同3社にネオジム磁石の販売を認めている。日立金属は昨年8月に特許侵害で米中の29社を提訴していた。《NT》

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