東洋ゴム、米タイヤ生産子会社の生産能力を増強 約200億円を投資

2013年8月9日 17:32

 東洋ゴム工業は9日、北米市場でのさらなるタイヤ需要に対応した供給体制を確立するため、北米のタイヤ製造会社「Toyo Tire North America Manufacturing Inc.(以下TNA)」において、第4期生産能力の増強に着手すると発表した。2015年8月の生産開始を目指す。

 TNAは乗用車・ライトトラック用タイヤの北米生産拠点として、高品質、省スペース、多品種少量生産、自動化を特長とする東洋ゴム独自のタイヤ製造工法「Advanced Tire Operation Module(A.T.O.M.)」を導入し、2005年12月より操業を開始した。その後、2007年より第2期、2010年より第3期と生産能力増強を図り、2011年8月には中期経営計画「中計’11」に掲げていた年間生産能力650万本体制(乗用車用タイヤ換算)を早期の段階で整えた。

 今回、北米市場での旺盛なタイヤ需要へ対応することを目的として、「中計’11」期間内にTNAの第4期生産能力増強を進めることは、経営戦略上、東洋ゴムが重要と位置づけている同市場において事業基盤をいっそう強固なものとし、今後さらなる成長に資するものと判断。約200億円を投じて現在の建屋の約1.5倍に拡張を図り、キャパシティの半分にあたる設備を導入し、まず年産250万本規模の生産能力増強を実現する計画。

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