三井不動産、海外初の「ららぽーと」を中国・上海に2017年オープンへ
2013年8月6日 19:25
三井不動産は6日、中国の上海市浦東新区金橋出口加工区における「(仮称)ららぽーと上海金橋」の事業化を決定したと発表した。2014年12月に着工し、2017年の開業を予定している。なお、三井不動産は、同プロジェクトの事業遂行のため、中国において同社100%出資によるプロジェクト会社「上海井橋商業管理有限公司」を今年4月に設立している。
浦東新区は、上海浦東国際空港やリニアモーターカーが建設され、上海の東の玄関口として整備が進められるとともに、上海東部の経済特区として金融、IT、電子、化学等の各種産業の発展が進む上海市を代表する新興開発地区。また、2015年には上海ディズニーランドの開業も予定されており、今後ますます注目度が高まるエリアとなっている。
今回の計画地周辺の金橋出口加工区は、従前は多くの工場が立地するエリアだったが、近年工場の移転等にともない商業・住宅の開発が急速に進み、地下鉄、道路などの交通インフラの整備が進みつつある。浦東新区中心部から約7kmの好立地であり、周辺には高級住宅が建ち並び、外国人をはじめとする中・高所得層が多く居住するエリア。
建設する建物は、地上7階(一部9階)、地下2階建て、延床面積142,000m2、約200店舗の計画で、「上海金橋出口加工区連合発展有限公司」の建築した建物を三井不動産グループが一括借り上げし、商業施設「(仮称)ららぽーと上海金橋」として運営する。店舗構成については、日本国内で展開する「ららぽーと」と同様に、最新トレンドのアパレルを中心とした物販店舗、日常生活をサポートする大規模なスーパーマーケットなどに加え、時間消費型機能としてアミューズメントや飲食店舗などを計画している。
三井不動産は2011年9月、浙江省寧波市において、同社初の海外商業施設事業参画となる「杉井アウトレット広場・寧波」を開業し、中国におけるアウトレットモールの運営を経験してきた。今回の事業はこれに次ぐプロジェクトであり、日本国内において積極展開を行っている郊外型商業施設「ららぽーと」として初の海外進出となる。同事業では、30年以上にわたって三井不動産が培ってきた商業施設の開発・テナントリーシング・運営の実績(現在日本国内で102施設を展開)や中国における商業施設運営のノウハウを活かしていく。