核融合エネルギーの研究、先行きは明るくない
2013年8月5日 13:51
あるAnonymous Coward 曰く、 米ローレンス・リバモア国立研究所の国立点火施設(NIF)では、レーザー核融合の研究開発が進められている。しかし、現在では核融合の研究は政治と科学の両面から先行きが不透明になっているそうだ。NIFの192本のレーザー装置が稼働を開始したのは2009年2月。当初の目標として、2012年10月1日までの「点火」が実現するはずだったが実現していない(ナショナルジオグラフィックス)。
政治面でいうと、2014年度の米国政府予算案でNIFの予算は前年比14%減、約6千万ドルに減額された。今後妥協案がまとめられる見込みだが、計画の見直しは必須の情勢のようだ。
科学面では、持続的な核融合点火に必要なレーザー装置の実用化の遅れがあるという。シミュレーションでは核融合出力はレーザー照射を上回る予定だったが、実用化するに足る規模のエネルギーを生み出す「核融合点火」のプロセスはまだ実現に至っていないという。「まずは低い量のエネルギーから実験を開始し、コンピューター予測と実際の結果が一致するかどうかを見極めるべきだ」という批判もあるという。
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