【相場熟者が答える投資相談】OKIを200円で300株持っています。見通しを

2013年8月4日 14:32

  【問い】 OKI <6703> を200円で300株持っています。、今後の見通しと対処方法についてお願いします。

■売却、好業績銘柄へ乗り換えを

  【答え】 8月2日は、10円安の182円と反落し、日経225採用銘柄の値下り率ランキングトップとなりました。1日に発表した今3月期第1四半期決算は営業赤字転落となったことを嫌気し、売り優勢の展開となりました。通期で会社側は営業大幅増益を見込んでいたうえ、市場の期待感も高かったようですから、失望感が広がり、目先の手仕舞い売りが膨らみました。

  今3月期第1四半期売上高は911億8200万円(前年同期比横ばい)、営業損益は22億6000万円の赤字(同22億6000万円の赤字)、経常損益は15億6100万円の黒字(同33億2900万円の赤字)、最終損益は12億9600万円の赤字(同41億0100万円の赤字)と赤字幅拡大となりました。会社側は、情報通信が順調で、プリンタは市況悪化影響があるものの、全体として業績は概ね想定通りで、売上は1億円の増収。営業損益は1億円の減益と説明し、通期売上高4600億円(前期比0.9%増)、営業利益220億円(同66.3%増)を据え置いています。

  株価は、5月23日につけた年初来高値248円から6月7日安値162円まで調整を挟んで7月17日高値219円と買われた後、上げ一服から下値を探る展開となっています。13週移動平均線を下回りましたので、目先26週移動平均線の162前後で下げ止まるか、見極める段階といえます。全般相場は堅調ですが、足元の業績によって今後明暗を分ける可能性もありますので、いったんは売却し業績好調な銘柄への乗り換えも考えるところでしょう。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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