欧米為替見通し:ヒルゼンラスの警告とヒンデンブルグ・オーメン
2013年7月26日 17:32
*17:32JST 欧米為替見通し:ヒルゼンラスの警告とヒンデンブルグ・オーメン
本日26日の欧米市場のドル・円は、ヒンデンブルグ・オーメンを受けたニューヨーク株式市場の下落懸念、WSJのFEDウォッチャー、ヒルゼンラス記者の警告を受けて弱含みに推移すると予想する。
ニューヨーク株式市場は、下落を示唆する「ヒンデンブルグ・オーメン」が出現していることで要警戒となる。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙のFEDウォッチャー、ヒルゼンラス記者は、「米連邦準備制度理事会(FRB)は、長期金利の低下を目指し長期にわたり緩和策を維持する姿勢を示す『フォワードガイダンス』を改善。失業率目標を6.5%から6.0%へ、インフレ目標を2.5%から1.5%へ引き下げる可能性」と報じている。
7月30-31日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)には、31日に発表予定の米国4-6月期の国内総生産(GDP)速報値(予想:前期比年率+1.0%)、8月2日に発表予定の米国7月の雇用統計(予想:失業率7.5%、非農業部門雇用者数+18.4万人)の数字が事前に知らされると噂されている。
もし、連邦公開市場委員会(FOMC)で、失業率目標が6.0%、インフレ目標が1.5%に引き下げられた場合、国内総生産(GDP)の+1.0%割れ、雇用情勢の悪化が予想されることで、ドル続落要因となる。
ヒルゼンラス記者はバーナンキFRB議長の「4つの難題」として、1)労働市場の回復力、2)失業率の不備(労働参加率)、3)ディスインフレ、4)秋の債務上限議論、を挙げている。
この夏の宿題を抱えて、バーナンキFRB議長は、5月のG-7会議、7月のG-20会議、そして8月のジャクソンホール・シンポジウムへの参加を見送っているのかもしれない。
【今日の欧米市場の予定】
22:55 米・7月ミシガン大学消費者信頼感指数確定値(予想:84.0、速報値:83.9、6月:84.1)《KO》