【注目のリリース】資生堂がインドに新会社を設立し中間層中心に本格展開
2013年7月19日 22:48
■百貨店30店、代理店120店をベースに「マステージ領域」を拡大
資生堂 <4911> は19日の大引け後、急拡大するインドの中間層へのビジネスを開始し、輸入および卸売りを専門に行う100%子会社「資生堂インド」を7月4日、ムンバイに設立したと発表した。今後大きな拡大が見込まれるインドの中間所得者層を対象として「マステージ領域」(「マス」と「プレステージ」をもとにした造語で、通常のマス商品よりも高級感はあるが、プレステージ商品に比べると値ごろ感がある商品領域)に展開する。
発表によると、同社は2001年以来、代理店を通じてインドのプレステージ(高級)化粧品市場で販売を開始。以後、高級デパート約30店で順調に売り上げを拡大している。また、2002年からは在フランスの100%子会社が発売する「Issey Miyake(イッセイ ミヤケ)」などのデザイナーズフレグランスなども開始、現在では約120店で展開するなど、インドの富裕層に向けたビジネスを着実に推進している。インド市場への新たなアプローチを研究するために、2011年にムンバイに駐在員事務所を設立、現地の嗜好やマーケティング調査を重ねてきた。
株価は昨年10月の900円台から傾向的なジリ高基調が続いており、5月に1608円まで上昇。本日の終値は1507円(13円安)だった。業績は13年3月期を底に回復の見込み。チャート観測ではしばらく1600円前後に上値のフシがあるとの見方があり、そのためか信用売り残が高水準。しかし、四半期決算などで再評価が強まれば売り建て玉の買い戻しが増加することが予想され、売り残が多い分、潜在的な株高エネルギーも膨大といえる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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