JVCケンウッドとゼットエムピー、テレマティクス事業の合弁会社を設立
2013年7月19日 17:14
JVCケンウッドは18日、株式会社ゼットエムピーと合弁会社を設立し、モバイル通信による車載CAN(Controller Area Network)データのクラウドプラットフォームを活用するテレマティクス事業を共同展開することについて合意に至ったと発表した。
ゼットエムピーは、ロボット技術をベースにしたテレマティクス(自動車などの移動体に携帯電話などの通信システムを組み合わせて、リアルタイムに情報サービスを提供すること)と自動運転のリーディングカンパニーとして次世代モビリティ開発用プラットフォームなどの事業を展開している。一方、JVCケンウッドは、市販カーオーディオとカーインフォテインメントで米欧市販市場における最大の実績を持ち、ケンウッド、JVCの2つのブランドの統合効果を活かした成長戦略を推進している。
今回両社は、ゼットエムピーの有する技術開発の先進性と、JVCケンウッドの有する技術力やカーエレクトロニクス事業に対する知見と事業実績を融合させ、自動車をオープンなインターネット環境に接続することで様々なサービス提供を実現するための技術の確立と事業化を目指し、合弁会社を設立することに合意した。JVCケンウッドは同合弁会社設立により、今後成長が予想されるテレマティクス分野での事業開発を本格的に推進していく。
具体的には、自動車の車載データをリアルタイムに集約し、自動車の状態と運転者の行動をインターネット上に蓄積するとともに、そのビッグデータの解析・モデル化を通じて、交通事故の低減、二酸化炭素の排出量削減を通じた環境対策に繋げ、更には、運転者に快適性や楽しさをもたらすサービスの提供や、BtoB向けの新たな付加価値サービスの提供を目指していく。なお、事業化にあたって必要となる製品・サービスの開発・生産・販売機能は両社で分担することを想定しているという。