IMF:中国経済が8つのリスクに直面、構造改革を怠れば4%まで失速も

2013年7月19日 10:56


*10:56JST IMF:中国経済が8つのリスクに直面、構造改革を怠れば4%まで失速も
世界通貨基金(IMF)は最新リポートで、中国経済が8つのリスクに直面していると指摘。外部要因では、先進国による大規模な量的緩和の実施に伴う資産価値の低下や、欧州景気低迷の長期化が中国の輸出に大きな悪影響を与えるとした。また、米国・日本国債利回りの上昇や欧州金融リスクの再燃なども中国経済に中程度のリスクをもたらすとみている。

国内では、「影の銀行(シャドーバンキング)」や地方政府の債務問題、不動産バブルの崩壊、銀行資産負債表の悪化リスクが存在する。ただ、IMFはこれらを低いレベルに分類した。

IMFは、中国政府が内需拡大や成長モデルの転換など構造改革を怠れば、2020年までに中国の成長率が4%まで失速する可能性があるとの見方を示した。一連のデータから分析すると、中国が構造改革に取り組む時間が多く残されていないと指摘し、輸出や投資拡大など従来型の成長パターンを至急に改革する必要があると警告した。《ZN》

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