チューブ内を走る浮上式鉄道「Hyperloop」、8月に暫定案が公開されるかも

2013年7月18日 07:00

maia 曰く、 民間による宇宙開発を手がけるSpaceXのCEOとして知られるイーロン・マスク(Elon Musk)氏が、1年前に言及していた野心的な新交通システム「Hyperloop」の暫定案(alpha design)を8月12日までに公表するとツイートした(Techcrunchの記事)。詳細は明かされていないが、Hyperloop(Wikipedia)はチューブの中を走る浮上式鉄道(?)の一種であり、サンフランシスコとロスアンゼルスを30分以内で結ぶという。

 速度は1,100 km/h超と推定されるが、高速鉄道の3~4倍、普通の旅客機の2倍ともいう。同区間には高速鉄道の導入プランがあるが、Hyperloopのコストは10分の1で済むという。省エネでもあるらしい。「cross between a Concorde and a railgun and an air hockey table」という言及もあるので、駆動はレールガンの電磁誘導方式、浮上はエアホッケーの原理だろうか。

 アイデアはともかく、原理から新規な鉄道システムの実用化には相当な道のりが必要なはずだし、必要な輸送力に見合ったものにするという条件もある。コストダウンには、トンネル断面積を小さくするという要素も含まれるだろう。車両が連結式でない場合も輸送力の制約になる。でもまあ、こういう構想は楽しくていい。

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