【今日の言葉】IMFの中国への注文と米国の量的金融緩和策
2013年7月18日 11:00
『IMFの中国への注文と米国の量的金融緩和策』=IMF(国際通貨基金)は、年次報告で中国経済について『下ブレリスク』が高まっていると記述していることが一斉に報道された。
とくに、『シャドーバンキング』(影の銀行)改革を強く求めているということだ。影の銀行融資は分かっているだけで140兆円ともいわれ、実際にはこれを数倍上回る規模といわれる。これに手をつければ、日本のバブル崩壊後の銀行不良資産処理でも分かるように大きい痛みを伴うはずである。
しっかりとした物づくり基盤のできていない中国経済が金融不安を起こしたらどういうことになるのか予想がつかない。上海総合株価指数は下げ渋ってはいるものの油断はできない。アメリカが一度は打ち出した量的金融緩和縮小に踏み切れないでいるのもこのあたりが懸念されているのかもしれない。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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