ソフトバンク、任天堂など/本日の注目個別銘柄

2013年7月17日 15:37


<7974> 任天堂 13540 +820出来高伴い大幅続伸。前日に東証へ取引が一本化されたのを機に、急速に人気化する展開になっている。日経平均新規採用への期待感なども背景と捉えられるが、みずほ証券でも投資判断「買い」継続で、目標株価を12000円から14000円に引き上げている。みずほ証券では、3DSの販売は「どうぶつの森」が6月に海外市場で発売して以降好調となっており、販売改善の継続が続く確度が高いとしている。ソフトがより充実する年末商戦に向け、見直しトレンドは続くとの判断。

<9984> ソフトバンク 6200 +290後場も一段高で5月20日の年初来高値を更新。36.7%出資しているアリババの好決算が手掛かり材料とされている。米ヤフーの決算において、アリババの1-3月期業績が開示されている。営業利益は709百万ドルとなり、前年同期比3.3倍の水準になっている。アリババの株式価値の上昇などが期待される格好に。

<5481> 山陽特殊鋼 519 +29しっかり。野村では、特殊鋼の販売数量上振れを背景に、業績予想を上方修正している。今期営業利益は会社計画56億円に対して75億円を予想している。4-6月期の鋼材販売数量は前下期との比較で30%程度の増加になったと推定のようだ。なお、目標株価も420円から520円に引き上げている。

<8035> 東京エレク 4965 -115売り先行。米インテルの決算発表を控えて、ハイテク株の一角には警戒感も先行する状況と見られる。第1四半期決算時には設備投資計画を下方修正しているが、第2四半期も再度の下方修正が見込まれているもよう。下振れはある程度織り込まれている印象だが、買い手控えムードにはつながる形へ。アドバンテストなどもさえない動きとなっている。

<4568> 第一三共 1712 -32さえない。野村では投資判断を「ニュートラル」から「リデュース」に格下げ、目標株価も1550円から1350円に引き下げている。主力薬剤である降圧薬olmesartanの販売低調を映して、業績予想を下方修正している。来期営業利益は913億円、今期予想比16%の減益を予想。抗血栓薬の世界申請を前に、ネガティブニュースが先行すると指摘している。

<6753> シャープ 444 +17しっかり。前日にはJPモルガンが、投資判断「オーバーウェイト」継続で目標株価を550円から570円に引き上げていた。バランスシートリスクは株価にすでに織り込み済みのなか、アップルのiPad受注ならびTV受注において、シェア拡大が軌道に乗ってきていることを評価と。業績は市場予想に対して上振れ余地があると考えているもよう。

<6814> 古野電気 749 -81下落率2位。前日に発表した第1四半期の決算内容が嫌気されている。営業損益は4.2億円の赤字となり、上半期営業利益は従来予想の12億円から4億円に下方修正している。商船市場向けの売上減少、医療機器の販売低調などが業績下振れの背景に。なお、船用事業、産業用事業ともに今後の需要増加が期待できるとして、通期業績は従来予想を変更していない。

<8057> 内田洋行 281 -18下げ目立つ。本日が7月決算末の権利落ち日となっている。配当利回りは3.5%超と高水準、かつ、年1回配当企業であり、権利落ちの影響が大きくなっている。PBR水準も0.5倍と株価の割安感は強いが、第3四半期決算時には通期予想を下方修正しているなど業績面への警戒感は強く、権利落ちによる手仕舞い売りの動きは早まりやすいようだ。

<6376> 日機装 1306 -40さえない。CB150億円の発行を発表、つなぎ売りなどの需給懸念、将来的な希薄化懸念などが先行する状況とみられる。転換価格は1615円に決定しており、アップ率は20%、発行済み株式数に占める潜在株式数の比率は12%になる。調達資金の使途はオランダ社の株式取得資金となっているようだ。

<6701> NEC 242 +11買い優勢。中国レノボとの携帯電話事業の統合を見送り、スマホ事業から撤退すると報じられている。出資比率などで条件が折り合わなかったもよう。今後の特損発生の可能性などはあるが、半導体やパソコンに続く構造改革の進展として、前向きに捉える動きが先行しているようだ。

<7211> 三菱自動車 160 +16急伸。今期の復配が10円超になるとの観測報道が材料視される展開。年間配当額は配当性向で見て30-40%になるとみられ、今期見通しを前提にすると150-200億円が配当に充てられるもよう。優先株の処理状況によって配当額は変わるが、買入消却などで普通株の増加がなければ、25-33円程度の配当とも試算されている。なお、8月1日付けで10株を1株に併合する予定となっている。《FA》

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