日産、インドで新型車ダットサン「GO」をお披露目

2013年7月16日 12:38

 日産自動車は15日、21世紀最初のダットサンモデルをインドのニューデリーでお披露目した。新型車ダットサン「GO」はインドで2014年初頭に発売される予定。

 ダットサン「GO」は、日産が2012年3月に発表した「ダットサンブランドの復活」を実現させたもの。ダットサンは、「ニッサン」「インフィニティ」に続く日産の第3のブランドであり、同社の中期経営計画「日産パワー88」において重要な役割を担う。

 5ドア前輪駆動のハッチバック「GO」は、1.2リッターのエンジンに5速マニュアルトランスミッションを組み合わせ、渋滞時にも最適なレスポンスときびきびとした走りを提供する。

 「GO」は、コンパクトなサイズ(全幅:1,635mm、全高:1,485mm, 全長:3,785mm)でありながら、広い全幅と長いホイールベースにより広々とした室内空間、ゆとりのあるヘッドルームやフロントシートを実現している。「GO」は、乗員5人が快適に過ごすことができ、家族での乗車に最適なクルマとなっている。

 また「GO」は、音楽や写真を車内で楽しみたい顧客向けに、スマートフォン用のモバイルドッキングステーションという非常に実用的な機能を提供する。さらに、「GO」は40万ルピー(約66万円)以下という魅力的な価格となる。その価格帯においては1ランク上の商品価値を提供する。新型車「GO」は、高い成長を続ける市場においてより良い価値の提案を求める前向きな顧客のニーズに見合うよう作られている。

 新しい車名「GO」は、約100年前に日本で誕生したダットサンの最初のクルマ「脱兎号(ダットゴウ)」に着想を得ている。当時日本で自動車は、今まで自動車を所有することを夢にも思わなかった人々にモビリティをもたらした。今回復活したダットサンブランドとお披露目したダットサン「GO」は、その当時と同じように向上心と信頼性を兼ね備えている。日産は、ダットサン「GO」により、安心して所有できる価値、競争力あるトータルコスト、利用しやすいサービス、透明性のある価格などを提供し、さらにアクセスに便利な販売網を準備する。

 ダットサンブランドの責任者であるヴァンサン・コベ氏は、「インドやインドネシア、ロシア、南アフリカのような国で、お客様が初めてクルマの所有を検討するとき、まずその方はクルマを買うことを夢のように感じる。その夢を実現させるためには、アクセス(入手のしやすさ)が必要であり、ブランドとの一体感がなければいけない。また、このクルマの購入のために、彼らは自分の可処分所得の大半を費やすことから、ブランドと商品に対して全幅の信頼が置けることが重要となる。Dream(夢)、Access (アクセス)、Trust(信頼)は、ダットサンブランドが体現する重要なブランド価値である」と述べている。

 なお、ダットサン「GO」のデザインは日本の日産のグローバルデザインセンターが担当したが、開発は現地で行われた。現地の市場要件、好み、ニーズに適合し、価格と供給の面で入手しやすいものになることを目指した。「GO」は、ルノー・日産アライアンスの最も新しい工場にひとつであるチェンナイ近郊のオラガダムにある工場で生産される予定。

 また、ダットサンモデルは各市場向けに開発される予定。ダットサン「GO」は、2014年後半にインドネシア、ロシア、南アフリカで発売予定のダットサンラインナップの第1号のモデルとなる。

関連記事

最新記事