帝人、新規メタ系アラミド繊維の生産工場をタイに新設 防護衣料向け

2013年7月12日 18:35

 帝人は11日、新たに自社開発した世界最高レベルの優れた熱防護性、および安定した高い染色性を有する新規メタ系アラミド繊維について、今回タイのアユタヤ県に100%出資の現地法人を設立し、生産工場を新設すると発表した。

 新工場は、ポリエステル繊維の生産拠点であるテイジン(タイランド)社の敷地内において今年12月に着工し、2015年7月に稼働開始する予定。総投資額は約45億円。生産能力は2,200トン/年。これにより帝人は、今後拡大が期待されるアジア・新興国における防護衣料の需要獲得を加速していく。

 今回の生産工場新設により、帝人では、既存の「コーネックス」(生産能力:年産2,700トン)と合わせ、より迅速にコスト競争力を持ってグローバル市場に製品を供給する体制が整うことになる。

 また、既にグローバル展開しているパラ系アラミド繊維「トワロン」および「テクノーラ」、メタ系アラミド繊維「コーネックス」、耐炎繊維「パイロメックス」、高機能ポリエチレンテープ「Endumax」に加えて新たなメタ系アラミド繊維を持つことにより、帝人グループは防護衣料向け高機能素材のラインナップをより一層拡充することになる。さらに、これらの素材を組み合わせたハイブリッド製品により、顧客のより多様なニーズに対してソリューションを提供することが可能となる。

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