【引け後のリリース】ファーストリテはレギンスパンツなど大ヒットし第3四半期も好調
2013年7月11日 22:08
■海外売上高は爆発的に伸び56%増加
ファーストリテイリング <9983> は11日の大引け後、第3四半期の連結決算(2012年9月~13年5月)を発表し、売上高は前年同期比19.1%増の8858億円となり、営業利益は同4.0%増の1240億円、純利益は同21.9%増の884億円となった。純利益などは9~5月としては過去最高。
国内ユニクロ事業は、春夏物では女性向けレギンスパンツがオジサンの視線をクギ付けにするなど大ヒットし、秋冬物では暖パンやヒートテックが引き続き好調だった。5月末の直営店舗数は833店舗(フランチャイズ店19店舗を除く)となり、前年同期末比5店舗の増加。また、海外ユニクロ事業は東南アジアの売り上げがけん引し、同56%の増加と爆発的に伸びた。
今期・2013年8月通期の予想は据え置き、売上高は前期比18.8%増の1兆1030億円、営業利益は同16.6%増の1475億円、純利益は同27.7%増の915億円。1株利益は898円09銭。
また、同時発表として、2013年秋に米国のニューヨーク州(3店舗)、ニュージャージー州(2店舗)、コネティカット州(1店舗)、カリフォルニア州(4店舗)に合計10店舗をすべてショッピングモールに出店するとした。
同社グループは、中期ビジョンとして「世界No.1アパレル製造小売グループとなる」ことを目標に、「グローバル化、グループ化、再ベンチャー化」を推進。特に海外におけるユニクロ事業の拡大に力を注いでおり、中国・香港、韓国、シンガポール、台湾、マレーシア、タイ、フィリピンといったアジア地区における店舗数の拡大や、世界主要都市におけるグローバル旗艦店・繁盛店の出店により、事業基盤の強化を図っている。
株価は6月17日の2万7900円を安値に回復基調を強め、昨日と本日、3万8750円の戻り高値をつけた。月初に発表した月次動向が好調だったことなどを好感。信用売り残に逆日歩が発生するため、好材料が出なくても買い戻しが増えやすい状態になっている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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