三菱重工、英ロールス・ロイス社の新型エンジン共同開発事業に参画
2013年7月11日 17:30
三菱重工業は11日、英ロールス・ロイス社が手掛ける、ボーイング787搭載の「Trent 1000-TEN」およびエアバスA350-1000搭載の「Trent XWB-97」の2つの新型エンジン共同開発事業に、それぞれリスク&レベニューシェアリングパートナー(RRSP)として参画する契約を締結したと発表した。
三菱重工は両エンジンに対し、航空エンジンの中核部分である燃焼器モジュールの開発・製造と低圧タービンブレードの製造を、また、「Trent XWB-97」エンジンに対しては、それらに加えて中圧タービンディスクの製造を担当する。
「Trent 1000-TEN」「Trent XWB-97」両エンジンは、ロールス・ロイス社のTrentエンジンシリーズの最新鋭機。高い性能を発揮する同社独自の3軸構造設計を継承しており、世界最高水準の燃費効率と、騒音・排気ガスの低減を実現する環境適合型エンジンとなっている。
三菱重工は、ロールス・ロイス社と良好な協業関係にあり、2004年に「Trent 1000」、2008年に「Trent XWB-84」の共同開発事業に参画している。今回、「Trent 1000-TEN」「Trent XWB-97」両エンジン事業に新たに参画することにより、三菱重工の中核技術を基盤に事業の一層の拡大をはかるとともに、国際競争力強化につなげていく。