Oracle、BerkeleyDBのライセンスをひっそりとAGPLに変更

2013年7月10日 15:03

あるAnonymous Coward 曰く、 先月、Oracleが権利を持つBerkeley DBのライセンスをSleepycat License日本語訳)からAGPLに変更していたことが判明した(本家/.)。

 Sleepycat Licenseはそのソフトウェアを利用する付随ソフトウェアのソースコードについても公開を必須とするGPLに似たライセンスであり、AGPLとも近い。ただし、Sleepycat LicenseとAGPLの違いとして、AGPLはリモートネットワーク経由でその派生物を利用するユーザーに対してもそのソースコードを公開する必要がある点がある(InfoWorldの記事)。そのため、WebアプリケーションのバックエンドなどでBerkeleyDBを使っている場合、対応が必要となる可能性がある。

 AGPLはGPLv3にも近いライセンスであり、copyleftを支持する人たちにとっては歓迎かもしれないが、BerkeleyDBの権利を持つOracleがcopyleftを広めたいと思っているとは思えない。本家/.記事では、「不安を煽って非オープンソースな製品を買わせるためのOracleの策略ではないか」と勘ぐられている。ただ、オープンソースの代替品もあることからDebianコミュニティでの議論では「Oracleの処置はBerkeleyDBを忘れさせるだけだ」などといったコメントもあるようだ。

 スラッシュドットのコメントを読む | オープンソースセクション | オープンソース | Oracle

 関連ストーリー:
MySQLのmanページ、ひっそりとGPLからプロプライエタリライセンスに変更される 2013年06月20日
GPLの採用率、加速度的に減少中 2011年12月19日
Canonical、LaunchpadのソースコードをAGPL 3で公開 2009年07月23日
Berkeley DB 4.5 リリース 2006年09月29日

 

関連記事

最新記事