週刊ダイヤモンド今週号より~平均貯蓄2000万円以上、高齢者のカネに群がるやから

2013年7月8日 08:01


*08:01JST 週刊ダイヤモンド今週号より~平均貯蓄2000万円以上、高齢者のカネに群がるやから
個人金融資産の6割を握る高齢者世代にさまざまな商売や詐欺のやからが群がっています。「NISA口座」「投資信託」「海外投資」といった、もうけ話の甘い罠にはじまり、日々の暮らしの中にも「老人ホーム」「海外移住」「出会い」など多くの落とし穴が存在します。

今週号の週刊ダイヤモンドでは狙われる「老後のカネ」に焦点を当て、罠や落とし穴の具体的事例を徹底取材。また、カネの守り方として自己防衛や家族参加の防衛術、成年後見制度などを例に挙げて解説しています。

総務省は4月、65歳以上の人口が初めて3000万人を突破したと発表しました(2012年10月1日現在の人口推計)。高齢者の平均貯蓄は2000万円以上で、60歳以上では貯蓄全体の6割を占めています。全世帯に占める高齢者がいる世帯の割合は41.6%、うち2割は高齢者のみの世帯。こうした高齢者の消費相談は急増しており、全国の消費者センター等に寄せられた相談件数は2012年度に20万件を突破しました。

さて、こうした高齢者が弱いのは「カネ」。記事では非課税を売り文句にしたNISAの口座獲得競争について「口座開設を早まるな」と警告しています。NISAとは、年間100万円までの投資については非課税となりますが、商品ラインナップが確定されていない段階では開くのは早すぎると。

特集ではNISA口座の金融機関別取り扱い状況の比較表を掲載していますが、ここから「銀行のNISA口座では投信は買えるが株式やETF(上場投資信託)などは扱っていない(7月1日時点)」ことが判明します。

カネ以外に高齢者が陥りやすい落とし穴が「健康」です。記事では健康をうたう営業トークを一覧にまとめ、健康食品や健康マットレス、医療費などの販売・送り付けに絡むインチキ手口を解説しています。

さらに一人暮らしを狙う悪質業者が目をつけているのが「孤独」。リフォームやトイレの修理、俳句などに絡んだ商法や、出会い系サイト被害の増加にも言及。「“老いらくの恋”のお値段」についてのリポートも盛り込まれています。《NT》

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