三菱商事などの共同投資連合、米最大級の天然ガス火力発電所に出資
2013年7月3日 17:16
三菱商事は2日、「グローバル戦略投資アライアンス」(Global Strategic Investment Alliance、以下GSIA)を通じた投資の初号案件として、Midland Cogeneration Venture(以下MCV)に参画すると発表した。MCV社は、米ミシガン州に約163万キロワットの発電容量を有する米国最大級の天然ガス焚き火力コジェネレーション発電所を保有している。
GSIAは、企業年金連合会、三菱商事、国際協力銀行、みずほ銀行と共に、カナダの公的年金基金OMERS(オンタリオ州公務員年金基金)を中心として組成したインフラ投資家による共同投資のアライアンス。昨年4月に参画投資家からのコミット総額75億ドルで開始し、主に北米・欧州などの先進国における、空港、鉄道、港湾、電力送・配電、ガスパイプラインなどの優良な大型インフラへの投資機会を追求している。GSIAで投資を行う案件はOMERSのインフラ資産を管理するBorealis Infrastructure社が案件発掘、資産管理を行う。
今回出資するMCV社は、地元電力会社及び大手化学メーカーのダウ・ケミカル・カンパニー社に長期に渡り電力・蒸気を供給する役割を果たしており、ミシガン州の中核的インフラを担う企業。MCV社への出資は、年金・機関投資家に長期安定的な投資収益をもたらすインフラ施設に投資を実行するというGSIAの戦略に合致する。