構造改革がなければ、「アベノミクス」は失敗に終わる=オリンパス前CEO

2013年7月2日 11:43


*11:43JST 構造改革がなければ、「アベノミクス」は失敗に終わる=オリンパス前CEO
オリンパス前最高経営責任者(CEO)のマイケル・ウッドフォード氏はきのう1日、日本政府が構造改革や規制緩和を着実に実施しなければ、大胆な金融緩和が実施されている安倍政権の経済政策「アベノミクス」が最終的に失敗するとの見方を示した。

ウッドフォード氏は、これまで日本の経済をけん引してきた大手電機の経営状況が依然として改善されていないと指摘。M&A(合併・買収)の規制を一段と緩和しなければ、こうした大手企業の経営状況が簡単に改善されないと強調した。また、原子力発電からの脱却が順調に進んでいないことにも言及した。

さらに、同氏は、日本の経済規模が米国の3分の1にとどまっているにもかかわらず、日本政府が毎月750億米ドル(約7兆4250億円)の量的緩和を実施していることについて、米国の実施規模850億米ドルに接近していると指摘した。こうした大規模な量的緩和がもたらす副作用が非常に大きいため、日本国債の利回り上昇(価格は下落)に対する懸念を示した。《ZN》

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