三菱重工と三菱商事、トルコで地熱発電所向け蒸気タービンを受注
2013年6月27日 13:23
三菱重工業は27日、三菱商事と共同で、トルコの独立系発電事業者(IPP)であるグルマット社から、出力4万7,000kWのゲルメンチック地熱発電所2号機向け蒸気タービンを受注したと発表した。エーゲ海に面する同国第3の都市イズミルの南60kmの地点に建設するもので、運転開始は2015年の予定。
蒸気タービンは地熱発電設備の中核機器で、今回の受注は、三菱重工が2008年に納入したゲルメンチック1号機向け蒸気タービンに続くもの。なお、発電機は三菱電機が供給する。
トルコでは、高い経済成長を背景に電力需給の逼迫が続いており、電源確保が大きな課題となっている。そのため、再生可能エネルギーへの関心も高まっており、同国に豊富に存在する地熱資源の利用には近年、政府の後押しも行われるようになっている。今回のゲルメンチック2号機でも10年間にわたり電力の固定価格買取制度が適用される計画。