AMDのCPU/APU向けスーパーπ高速化パッチが公開

2013年6月24日 13:34

ymitsu 曰く、 AMDのCPU/APUにおいて、円周率計算ソフト「スーパーπ」を高速化するパッチ「Bulldozer Conditioner」が有志によって公開された(TechPowerupの記事上田新聞の記事パッチ作者のコメント)。

 スーパーπとは東京大学の金田研究室が開発し1995年に公開された円周率計算ソフトで、さすがに古いソフトだけあってメニーコアには対応していないながらも、単コアあたりのCPUの性能の差がよく解るベンチマークとしてデファクトスタンダードだと考える人が未だに世界的に多くいる。そんなスーパーπの結果が現行のAMDのCPU/APUでは残念なものになる傾向があるが、その理由はスーパーπで多用されているx87命令セットへのBIOSの最適化の不備によるもので、このパッチを当てることで改善が可能とのこと。

 スーパーπはx87命令にほぼ完全に依存しているため特に顕著な効果が出るが、x87命令セットを利用しているソフトなら基本的に何でも高速化されるようだ。

 スーパーπとx87命令セットへの最適化など「今更何の意味があるのか解らない。もっといいベンチあるだろ」とのコメントがTechPowerupのページにもついているが、意味の解る方々や、あくまでスーパーπで最速を狙う方々はインストールしてみるのもいいかもしれない。

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